遠くても届く、
オーイケの挑戦
コンクリートの原材料は、砂、砂利、水、セメントなど低コストなものが多く、ミネラルウォーターよりも安いと言われるほど。
しかし、その一方でコンクリート製品は一つあたり数百kgを超える「重い」ものがほとんどで、運搬時には形状や重量によって一度に運べる量が限られてしまいます。距離が増すほど輸送コストがかさみ、遠方への使用は経済的に成り立たないのが現実でした。
しかし、オーイケはそんな常識を覆し、長野県山形村から日本全国へとコンクリート製品を届けています。その代表的な製品の一つが「OK
式油水分離槽」です。
他社がやらないことに
挑戦する
油水分離槽は、自動車整備工場やガソリンスタンドで消防法により設置が義務付けられた、油やガソリンなどを外部に流出させないための重要な設備です。一般的には工事現場で多くの作業員を要して施工されますが、オーイケはこれを自社工場で製造できないかと考えました。工場での製造は現場施工以上に困難な挑戦でしたが、「他社ができないことをやる」というオーイケのチャレンジ精神が原動力となり、試行錯誤を重ねた結果、製品の規格化・量産化に成功しました。
開発当時から多くの苦労があったと聞くけれど、今でも毎年のように改良を重ねているよね。まだ社会にないものや、まだ他社がやっていないことを日々探して開発に反映しています。
他社では実現できないことでも「オーイケ製品なら実現できる」と駆け込み寺のようにお客様にご相談をいただくこともあります。製品力を感じる瞬間の一つだね。
ガソリンスタンドの広さや現場の要望に応じて、多種多様なサイズで製造可能としたことも大きな強みとなり、オーイケは「オンリーワン」のメーカーとして業界内で注目されています。これまで輸送コストの壁で遠方への販売が不可能とされていたにもかかわらず、「OK
式油水分離槽」は全国47 都道府県に納入実績を持つに至りました。
次なるステージへ、
進化を続ける油水分離槽
現在、「OK
式油水分離槽」はさらなる進化を遂げています。近年注目される脱炭素やカーボンニュートラルへの取り組みとして、オーイケは「自己治癒コンクリート」を用いた製造を開始しました。特殊なバクテリア「バジリスク」を添加したコンクリートは、ひび割れが生じた際にバクテリアの代謝活動によって自己修復を行うことで、耐久性を飛躍的に高めます。この技術は、社会インフラの長寿命化とライフサイクルコストの削減にもつながると期待されています。
現状に甘んじることなく、オーイケはさらなる高みを目指して前進し続けます。
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