前例のない
多関節ロボット導入への挑戦

地球温暖化の影響により、数十年に一度というような豪雨災害が毎年のように発生し、土砂災害から命を守る為の残存型枠ピアスワンダーは需要が急増し、全国で製品の供給が間に合わない状況が発生していました。オーイケは少しでも多くのお客様に早く製品を供給する為、前例のないロボットによる自動化に挑戦しました。

工場長
I.M

製造職
Y.Y
PROJECT STORY-1
地球温暖化の影響により、数十年に一度というような豪雨災害が毎年のように発生し、土砂災害から命を守る為の残存型枠ピアスワンダーは需要が急増し、全国で製品の供給が間に合わない状況が発生していました。オーイケは少しでも多くのお客様に早く製品を供給する為、前例のないロボットによる自動化に挑戦しました。
工場長
I.M
製造職
Y.Y
残存型枠ピアスワンダーの成型後の後工程は、パレットから製品のピックアップ、型枠からの製品の取り外し、取り外した製品、型枠、パレットの整列など複数の工程に別れています。このプロジェクトは会社によっては4,5人で作業をするようないくつもの工程を1つのロボットで全てを行うというものでした。当時の社長から「失敗しても責任は自分がとる」という後押しもあり、誰もやったことないプロジェクトへの挑戦が始まりました。
オーイケ独自の設備開発に成功してきたI工場長は、導入当時をこう振り返ります。「想像以上に難しく、やっているうちに次々に問題が出てきて苦労しました。」多関節ロボットの役割は、「製品」、「面板」、「製品の受け台」の3つをそれぞれ別々に並べることでした。しかし、最初の問題は、ロボットへのティーチングと位置合わせの作業でした。
許容できる「ラフ」さと、製品や面板を壊さない「正確」さが同時に求められ、地道で根気のいる作業が続きました。1つの問題をクリアするとまた次の問題が発生するというようなトライ&エラーを無数に繰り返しながら、最終的に生産が軌道にのったのはロボット導入から半年後のことでした。
多関節ロボットの自動化により1日あたりの製造数が2倍に向上し、他社に比較して製造コストも大幅に低減されました。
これにより通常は工場から100km以内程度が商圏ともいわれるコンクリート製品が、長野から遠く離れた九州や東北の地でも災害復旧、災害防止の工事に使われ、全国で安心、安全な環境づくりに貢献しています。
“他社にないものをつくる、他社にあるものはより良く、より安くつくる”という創業からの精神のもとに生産性の向上に挑戦し続けてきた歴史と社風があるからこそ、成功できたといえます。
より良いものづくりにむけて、これからもオーイケは新たな挑戦を続けていきます。